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Q_003 コンクリートの施工不良

最終更新 2005.5.1

現在、我が家の新築中です。ちょうど基礎のコンクリートを打ち終わったところです。

型枠がはずされた所を見ると、すが入ったように穴があいているところがあちらこちらにあります。基礎が弱くならないか心配なのですが、このままで大丈夫でしょうか。よろしくご教示ください。


A_003

コンクリート表面の「す」は、ジャンカ豆板と呼ばれ、生コンクリートからモルタル成分が抜けたり、エアー溜まり等でモルタル成分が行き渡らなかった場合に多く発生する施工上の欠陥です。

コンクリートの欠陥 width= コンクリートの欠陥 width=
コンクリートの「す」。これくらいなら大きな問題は無いと思われるが、施工技術の程度は非常に悪く別の欠陥が潜んでいるかも知れない。

コンクリート表面に豆粒大の窪みが部分的に有る程度では基礎自体に大きな耐力低下が発生する事は滅多に有りませんが、施工上の欠陥により基礎内部に大きな空洞が発生している場合は基礎の耐力低下を招く事があります。

基礎内部の空洞を発見する簡単な調査方法として、コンクリート立ち上がりの表面をハンマーでまんべんなく叩くと、空洞の有る部分では音が違って聞こえます。「ポコポコ」と言った音が目安です。また場合によっては表面近くの空洞が、ポコッと壊れ大きな空洞を発見できる場合もあります。

基礎内部に空洞を発見した場合は、その部分にコンクリートを打設したり、無収縮モルタルを充填して補修します。また表面上のジャンカの場合もその部分の鉄筋かぶり厚さの不足が発生している場合が有りますので無収縮モルタルやポリマーセメント等で補修します。

以上、簡単な検査・補修方法を書きましたが、基礎コンクリートの欠陥の調査には施工された実際の基礎を確認し、総合的な判断が必要な為、ご依頼の工事監理者かお近くの専門家にご相談される事をお勧めします。

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