誰に託そう我が家の夢



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 ハウスメーカーに頼む 

最終更新 2003.4.30

ハウスメーカーといっても構法特徴は、木質系、軽量鉄骨系、コンクリート系など各社まちまちです。

共通の特徴として、メーカーは自社商品の性能に自信を持ってい、実際、先の阪神淡路の地震の時、ある住宅展示場の周辺では家屋倒壊の被害が発生しているのに展示場内では外見上の被害はほとんどなかったといったというケースもあったそうです。

(注:単純にハウスメーカーの家が地震に強いという意味ではなくて阪神淡路の地震以前から十分な耐震性能を確保した設計がされていたという意味です。倒壊した家屋はひと昔前の建物が多く構造上の欠点を持っていました。倒壊した建物も現在の基準で耐震補強をしたならば十分倒壊は免れたでしょう。)

メーカー住宅は製品(住宅)の仕様の規格化、設計・工事の効率化・省力化、そして大量生産という形で高性能住宅の低価格化を目指しています。しかし、たしかに住宅自体の低価格化は実現していますが、大量生産のメリットをだすため、テレビCMやモデルハウス、カタログ・パンフレットといった多額の営業・宣伝費用が必要で、少なからずその費用は住宅の価格に上乗せされています。現実には地元工務店が同程度の仕様(木造)で建てた場合より坪当り10万円以上も割高となるケースもあるのが実際です。

また、 カタログやメーカーオプションに無い工夫やアイデア、デザインなどを住宅に取り入れようとすると、建築設計や工事に手間がかかり、効率化・省力化のメリットが生かしにくく、住宅のコストが割高となる上、メーカーの建築設計者や現場作業員は元々同じ工法をくり返し生産していますので、マニュアル的作業には手慣れていますが、マニュアル作業からはずれることは苦手です。

また営業担当者は建築設計や工事の専門知識に乏しいことが多々あり、建て主の意向が思うように伝わらない事もあります。阪神淡路の地震以降、建築基準法の改正・強化が行われ、構造強度等の住宅の基本性能ではハウスメーカーとその他の業者との間で昔のように大きな違いが無くなり、また、価格的に見ても割安感の大きな差が無くなってきた中で、ハウスメーカーを家創りのパートナーに選択する理由は、ハウスメーカーの企業としての安心感・信頼感でしょう。

企業イメージが売りの大手ハウスメーカーが、手抜き工事をするわけも無く、また何か問題が生じても真摯に対応してくれるだろうという安心感・信頼感、これがハウスメーカーのいちばんの特徴です。


【ハウスメーカーにはどんな創り手がいるの?】

[ 営業担当者 ]

建物の間取りや仕様の打ち合わせ、住宅価格の打ち合わせをしたり、ローンなどの資金計画作成のお手伝いをしてくれます。メーカーの総合窓口となります。

[ 建築設計担当者 ]

建物が建築関連法規に適合しているかチェックし法律全般の事務手続きを行います。また建物の外観の提案図面等も描いてくれます。

[ インテリアコーディネーター ]

壁紙を選んだりキッチンやユニットバス、洗面化粧台、照明器具など建物内部の提案をしてくれます。

[ 工事担当者 ]

工事全体を把握していて、敷地や天候の具合に合わせて、いかに上手に商品を組み立てるかの判断をし工事のタイムスケジュールを管理します。

実際の建築工事は外注下請けが一般的です。


各担当者はハウスメーカーの社員でそれぞれの役割分担の中で建て主の相談に応じてくれます。逆にそれぞれが身内という事になり厳密な相互チェック機能は働きにくくなりがちです。

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