住宅建築の質問集


Q_024 軸組構法の土台の継手

最終更新 2006.4.13

軸組構法の木造住宅です。

土台の継手の箇所に管柱を立てても、継手が壊れるなど強度面での問題はありませんか?公庫の仕様書に「継手は木造の最大の弱点となる」と書かれています。


A_024

まず最初に土台の役割について簡単に整理します。(尚、土台の継手・仕口は一般的な腰掛蟻継ぎ、腰掛鎌継ぎ程度を想定した話です。)

元々の木造伝統工法には現在の土台の様に柱を受ける機能を持った部材は一般的ではありませんでした。現在の様な土台が使用されるようになったのはコンクリート製の基礎が利用されはじめてからになります。

この土台の役目は構造部材と言うよりはむしろコンクリート基礎に柱を据え付ける為の補助部材的な役割を担っていて、基礎の細長い幅の上に設置される柱を受け、横方向に動かない様固定する事が元来の主な役割でありアンカーボルトにより基礎に土台を拘束することでその性能を発揮します。

最近では柱と土台を金物で接合する様になり柱の引き抜けを防止していますが、これは弱い引き抜き力が柱にかかる場合であり、大きな引き抜き力が柱にかかる部位においては土台を介さずホールダウウン金物により直接基礎に接合する事になっています。

また、柱から金物を介して土台に伝わった引き抜き力は近くのアンカーボルトを介して基礎に伝わります。

この様に土台は壁下地の間柱を受けたりする重要な部材では有りますが、柱から土台にかかる力はすぐ近くのアンカーボルトに逃がす為、柱や梁のように地震時等にその連結部分の継手・仕口に大きな力がかかる事は無く、継手・仕口の強度が問題になる事は通常有りません。

土台の施工の際に継手・仕口に関して気をつけなければならないのは、継手・仕口の位置と柱の位置関係、さらにアンカーボルトとの関係です。

アンカーボルトは土台が基礎から自由に動かないように固定するボルトですが土台が横方向に回転しないように拘束する為には土台の両端に必ず必要です。また、両端のアンカーボルトの間には少なくとも1間半(約2.7m)以内にアンカーボルトを設置します。

さらに土台の継手・仕口付近に設ける場合は、メス側の土台を上から押さえ込むように施工されているオス側の継手・仕口のそばにアンカーボルトを設置します。(ただし原則、継手・仕口の真上にアンカーボルトを設置してはならない。)無論、継手・仕口のオスメスの両側にアンカーボルトを設置してもかまいません。また耐力壁に接する柱のすぐ近くにもアンカーボルトを設置してスムーズに柱にかかる力を基礎へ流すような収まりとします。

土台の継手・仕口の真上に柱がのる場合では継手・仕口のメス側にアンカーボルトを設置するとオス側の土台を固定できない場合があり、アンカーボルトが役に立たず柱が土台ごと浮き上がる事がありますので注意が必要です。また、出隅部分などでは柱をホールダウン金物等で直接基礎に柱を固定する事で土台の継手・仕口に不要な力がかからない様にすることも出来ます。

ところで、現在の一般的な土台施工では柱が土台の上に乗っており、柱が土台に若干めり込む事がありますが、これは木材の特性で繊維方向に対しての圧縮には強いが繊維直行方向からの圧縮には弱いためです。

通常、土台の出隅部分やT字型に土台が交差する部分では継手仕口の真上に柱がのる事になり、継手仕口の部分に必要以上にガタや遊びがある場合は余計に柱が土台にめり込む事も考えられますが、通常は継手・仕口以外の部分と同程度のめり込みが発生する程度です。

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