最終更新 2006.3.1
基本計画は建て主さんと設計士さんの間で住いの希望についての意思疎通をとる意味合いがあります。
建て主さんの住いに対する希望は千差万別・多種多様ですから、新しく建物を計画するにあたって、建て主さんと設計士さんが同じ目標へ向くよう希望やアイデアを出し合い意思疎通を図ります。この時点では計画の手がかりになるように、あまり予算を気にせず希望を数多く出す方が良いでしょう。
基本計画案の策定は次のような作業になります。
実施した現地調査・地盤調査レポートを元に、敷地の法的制約や必要な地盤の補強計画を建て主さんと打ち合わせます。レポートは、3階建てが可能か、各階の面積はどの程度取れるか、地盤状態は良好かなど今後の基本設計の法的・技術的な事項の基本方針となります。
建て主さんの家に対する御希望を聞き取ります。どのように暮らしたいか、どういう部屋が欲しいか等、住まいのソフトウエア的希望条件や、耐震性や耐久性、設備機器に求める性能などハードウエア的希望条件を聞き取り、基本計画や間取り図を作成します。
この建て主さんへの聞き取りは実際には、基本計画〜実施設計にいたるまで何度となく繰り返して行います、基本計画案策定の段階では建て主さんにも具体的な希望の家のイメージが掴めていないことがほとんどです。ですので些細な思いつきや少し気になる事など何でも設計士に伝えてください。建て主さんのヒントを元に設計士側からも提案をして形にしてゆきます。
敷地形状や法規・地盤の制約などを考慮しつつ、建て主さんの希望をプランニングスケッチ(間取り図)に落とし込んで行きます。
場合によっては敷地に収まりきれないほどの希望も出ますがそれも良しです。設計を進めて行きながら希望やアイデアを取捨選択したり重ねあわせたりしてスリムに計画します。
また、日常の生活動線や建て主さんの住まい方を考えて計画をし、基本のプランニングスケッチ(間取り図)を作成します。建て主さんの現段階の希望が出揃ったところで基本のプランニングスケッチの承認をいただき更に内容を詰めて行くために基本設計へと進みます。
建て主さんの希望を伝える為に、雑誌の切り抜き写真や間取り図、希望内容の一覧表といった資料をご用意下さい。また、希望の内容ごとに優先順位を付けるなどしておくと後の基本設計で希望を取捨選択する際に役立ちます。
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