設計のプロセス解説 


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 1.敷地現地調査 

最終更新 2006.1.26

【 敷地調査とは 】

現地調査は設計依頼を受けた際、その後の企画・設計を進めて行く上で基礎的な土地の情報・資料を収集する作業です。

現地では、敷地の形状、道路状況、公共施設(上下水道、電気、ガス等)、地盤状況などの現況を調査確認し、また周辺を歩きながら、周囲の建築物や街の状況、水害などの自然災害の痕跡等の情報を調査確認します。

また、建築地を所管する役所等でその土地に対する法規制や建築に必要な手続きなどの情報を調査確認し、建築可能な用途・規模等を調査します。


【 敷地調査の流れ 】

現地視察 まず最初に建築予定地に行き敷地の形状、道路状況、公共施設、地盤状況などの現況を確認し、また周辺を歩きながら、周囲の建築物や街の状況、水害などの自然災害の痕跡等の土地の情報を収集し確認します。この段階で敷地における計画上の問題点を把握します。
法務局での調査 法務局で建築予定地やその周辺の土地形状や権利関係、周辺の里道、水路の位置などを調査します。
役所での調査 敷地にかかる法律上の規制の情報や、公共施設の情報、災害等の情報を確認したり、建築に必要な手続きを確認します。敷地に法律上の問題が生じている場合は、事前に役所と協議し、建築可能か確認します。
報告書の作成 調査結果を建て主さんに書面で報告します。
 

【 建て主さんの段取り 】

土地に関する登記簿や土地の図面、土地購入時の不動産の重要事項説明書などの資料をお持ちでしたら事前に整理しておきましょう。

また建築予定地には幾度か足を運び周囲の建築物や街の状況確認し、気になる事が有ればメモを取っておきます。現地に足を運ぶ場合は、朝・昼・夜と時間を変えて足を運ぶと、敷地周辺の一日の状況、たとえば「朝は案外自動車の交通量が多い」とか「夜は街灯が暗い」といった変化を確認できます。

事前に周囲の状況を把握しておく事により、問題点があれば最初から設計内容に反映する事ができます。


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