現場監理のプロセス解説 


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 16.基礎工事 

最終更新 2003.11.24

【 基礎工事とは 】

基礎は住宅などの上部構造を支え地盤の不同沈下による上部構造の変形を防ぐ重要な建物の部分です。

通常、木造住宅等の基礎は鉄筋の入った鉄筋コンクリート造のベタ基礎か布基礎としています。基礎仕様の選択は住宅などの上部構造計画や地盤調査等で得た地盤の地耐力より判断します。


【 基礎工事の工程 】

※布基礎の例※ 【工事期間・・・約10日】

根切り 基礎の底の部分に当たる範囲の土を掘ります。
床付け 根きり底を平滑に仕上げます。
割栗地業・砕石地業 根切り底を締め固めたあと、割栗石や砕石を敷き並べた後目潰し砂で隙間を埋めます。
捨てコンクリート 割栗地業・砕石地業の上に5cmほどの厚さのコンクリートを敷き墨出しをしやすくしたりフーチング基礎の底を平らにする効果があります。
フーチング基礎の型枠組 フーチング基礎の型枠を組み立てます。
フーチング基礎と基礎立ちあがりの配筋工事 フーチング基礎と基礎立ち上がりの鉄筋を組みます。
フーチング基礎のコンクリート打設 フーチング基礎の型枠にコンクリートを流し込みます。
基礎立ち上がりの型枠組 フーチング基礎の型枠を組み立てます。
基礎立ち上がりのコンクリート打設 基礎立ち上がりの型枠にコンクリートを流し込みます。
セルフレベリング材の打設 基礎立ち上がりの上端を水平に均す材料を流し込みます。
型枠はずし・埋め戻し 基礎の型枠を取り外し、余分に掘った部分に土をいれます。
 

【 現場チェックのツボ 】

基礎は地盤の状態や上部構造に応じて設計されます。基礎の外形寸法(立ち上がりの高さ、根入れの深さ、基礎幅、フーチングの幅等)が設計図書の通りに施工されているか確認します。

基礎配筋でよく使うD-13の鉄筋の太さは単3乾電池と同じくらい。 写真の鉄筋のピッチは15cm、継手長さは13mmx45倍で60cm、理想としては継手の位置は隣り合う鉄筋ごとに30cmずらして千鳥に設置するのが良い。

また基礎に入れる鉄筋の太さ、網目のピッチ等も確認します。特に鉄筋の継ぎ目の部分は十分な長さの定着(鉄筋の端を重ね合わせるて止める)が取られているか確認します。


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