現場監理のプロセス解説 


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 21.外壁下地工事 

最終更新 2003.10.1

【 外壁下地工事とは 】

外壁に防水紙による防水層や金属板等の水切りといった雨漏り対策を施した上で壁の下地を造ってゆきます。

i一般に外壁で雨漏りが多発する部位は「壁と屋根」「壁とサッシ」といった異種の仕上げの接合部分です。このような部位では念入りに防水処理を行う必要があり、水切りの立ち上がり高さや、防水紙の重ね代は十分に確保することが必要です。

外壁下地の良し悪しの見極めには専門知識と経験が必要になりますので現場で気になる点があれば現場監理を依頼した設計士さんに質問してください。


【 現場チェックのツボ 】

 モルタル下地の場合 

「モルタル下地+吹付け塗装仕上げ」の場合、仕上げの吹付け塗料に厚みが無いためモルタル下地の施工の良し悪しが仕上がりに大きく影響します。特に下地のひび割れは外壁仕上げの耐久性に影響を及ぼします。

モルタルは固まると収縮する性質があります。モルタルで下地を作る場合「下塗り」「中塗り」「上塗り」(吹付け仕上げの場合は「下塗り」「上塗り」の2回塗りです)という様に数回塗り重ねますが、塗り重ねの間に時間を十分とりひび割れが出きったところで、補修し次を塗り重ねます。

モルタルは仕上げに近い塗りほどひび割れの出にくい調合、厚みになっています。左官工事に時間が掛かるのはこのような事が理由です。

手抜き工事が行われる場合などは、塗り重ね回数を減らしたり塗り厚(通常は総厚で2cm程度)を減らしたりして施工した上、十分なひび割れ出しを行わず仕上げの吹付けを行うことが有ります。

これは塗りの手間やひび割れを出す時間を減らし工期を短縮するためですが、このような施工を行うと、たとえ仕上をひび割れが出たとしても仕上げの塗装面が切れにくい「弾性素材」を使っても数年後にはひび割れてきます。

 サイディングの場合 

サイディング仕上げの外壁の場合、壁下地の防水紙の施工状態が重要になってきます。特に窓廻りなど防水紙の端部の処理は重要で、確実にと防水テープ等で端部処理を行っているか確認します。


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