現場監理のプロセス解説 


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 13.地鎮祭 

最終更新 2003.9.15

【 地鎮祭の話 】

地鎮祭の様子

地鎮祭【じちんさい】とは土工事などを始める前にとり行う儀式のことです。地の神である大地主大神(おおとこぬしのおおかみ)・氏神(うじがみ)・地域の神である産土大神(うぶすなのおおかみ)をお迎えして土地を祓い清め、工事の安全を祈願します。

最近では地鎮祭も上棟式と同様、行われる事が減ってきてはいますが、宗教的事情等で無理な場合を除いて、家創り工事の最初のイベントになります。

地鎮祭をお願いする場合、地域によって行い方も変わってくるので近所の神社にお願いするのが良いでしょう。

施工会社によっては、地鎮祭の段取りを全てしてくれるところもありますので、始めに施工会社に確認しておきましょう。地鎮祭の1週間前までには式場の場所、建主、施工者、設計者の氏名、参加人数などを神主さんに伝えておきます。

地鎮祭で使う祭壇やお供え物などは施工会社や神主さんが用意する場合が多いようです。気になる地鎮祭の費用ですが神主さんへの報酬(神社の玉串料・初穂料やご祝儀)や祭壇のお供物を含めても3〜4万円程度が相場のようです。

ちなみに地鎮祭の場合、関係者にご祝儀を用意する事は通常ありません。


【 地鎮祭当日の流れ 】

まず、地鎮祭当日の朝から青竹を敷地の四方に立てを張ります。これは工務店さんが用意するのが一般的です。

神主さんが到着すると建て主さんと簡単に挨拶を交わした後、祭壇を組み、お供物を祭壇に並べてゆきます。これは神主さんが準備します。

ちなみに、祭壇は南向きに組むのが一般的ですが、敷地の状況により西向き、東向きとする事もありますが、北向きに組むことはありません。

準備が整うと祭壇の前に集合し、神主さんより式の流れと作法の説明が有ります。(主に拝礼の作法と玉串奉奠(たまぐしほうてん)の作法)特にリハーサルは行いません。

式が始まると神主さんが参列者のお祓いをした後、祭壇に神様をお迎しお供え物をそなえ、祝詞(のりと)奏上となります。

この後、祭壇に供えられたお神酒、米、塩、白紙(切木綿)を敷地の中央と四隅にまいてお祓いをします。

次に行われるのが鍬入れで、設計者が、施主が、施工者がの順で行い、建て主さんは鍬で盛砂を3度、掘るしぐさをします。

続いて、玉串奉奠の儀に移り、さかきの枝に神垂を付けたものを施主・設計者・施工者及び来賓の順に神前に捧げます。

この後、神様をお返しした後、関係者が、神饌の神酒のおさがりを頂戴して終了となります。

尚、式の際、神主さんより鎮物(しずめもの)を頂く事があります。これは基礎工事の時に建物の真ん中に埋める物ですが、式当日には工事の工程上埋めません。案外埋め忘れが多いのでご注意下さい。


【 現場チェックのツボ 】

最近では地鎮祭も上棟式と同様、行われる事が減ってきてはいますが、工事関係者が一同に集まるイベントは、建て主さん、工事関係者それぞれの顔見せの意味もあります。後々、工事現場に頻繁に通うつもりであれば、工事関係者、職人さんなどと顔を合わせておいて損は無いでしょう。


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