現場監理のプロセス解説 


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 17.建方・上棟式 

最終更新 2003.12.2

【 上棟式とは 】

は、棟を上げる建方の仕事が終わったこと意味し、工事にかかわった(これからかかわる)様々な職方が集まって顔合わせをしたり、施主との意思の疎通をはかる祭事です。

上棟式の主催者は施主となるので、神官を頼まずに行うのがほとんどです。最近では車で来る参加者が多くなったために、お酒を振る舞うことが減り、ご祝儀とお弁当、お酒を配るケースが増えてきています。


【 建方の工程 】

※木造軸組み工法の場合

土台伏せ 基礎の上に土台を並べアンカーボルトで固定します。
1階の建方 通し柱にからむ軸組みを地上で組み付けクレーンで引き起こし、これに絡む柱や梁を組み付けます。
垂直の確認 1階の建方が終わった後、下振り等で垂直の確認をします。
仮筋交い設置 垂直を確認した後、仮筋交いで固定します。
2階の建方 クレーンで部材を吊り上げ、柱や梁を組み付けます。
垂直の確認 2階の建方が終わった後、下振り等で垂直の確認をします。
仮筋交い設置 垂直を確認した後、仮筋交いで固定します。
1階・2階の小屋組 1階・2階の屋根のフレームを組んで行きます。「棟木」が上がった段階で「上棟」になりますが通常は野地板を張った段階で上棟式を行う事が多い様です。
構造金物取り付け 梁に羽子板ボルトや火打ち金物などの構造金物を取りつけます。
2階屋根の垂木・破風板取り付け 屋根下地の垂木と軒先の破風板を組み付けます。
2階屋根の野地板張り 屋根の下地板を屋根全体にとめ付けます。
上棟式
筋交等の耐力壁の施工 地震や風と言った外力に抵抗し建物を倒壊から守る耐力壁になる部分を施工します。
耐力壁に構造金物を設置 耐力壁に設計図書で示された金物を取りつけ固定し耐力壁として機能するようにします。
 

【 現場チェックのツボ 】

木造の軸組はほとんどが仕上げに隠れてしまい、後日のリフォームなどの際には壁をはがさないと軸組みの状況が確認出来なくなります。

将来、建物のメンテナンス上重要な資料となりますので、四方の外観や内部のスナップ写真を残しておきましょう。

構造用金物に関しては土台を伏せた段階で基礎から出ているアンカーボルトと土台を締め付けますので、締め忘れや緩みがないかチェックしましょう。


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