間取りのツボ



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 納得の家にサブタイトルを付ける 

最終更新 2003.11.27

要望、希望を出せるだけ出すといってもどうやって考えればよいのやら途方に暮れる方もおられるかもしれません。そんな時に比較的簡単に要望、希望を引き出すことが出来る方法として、家にサブタイトルをつける方法があります。

「一家だんらんのスペースのある家」といった大まかなものから、「マキストーブで料理の出来る家」とか「お父さんの趣味の釣りを楽しむ家」、「冬に暖房要らずの家」など具体的なものでも良いです。またサブタイトルは幾つでも良いです、最初は出せるだけ出すと良いでしょう。例えば4人家族なら、それぞれ1つ出すと4つのサブタイトルが出てくるでしょう。

サブタイトルがそれぞれ出揃ったらそれぞれのサブタイトルのイメージをさらに広げます。「一家だんらんのスペースの有る家」なら理想の一家だんらんの状況を思い浮かべるのも良いかもしれません。サブタイトルのイメージを広げるのは案外難しいのでとりあえず結論を出す必要は無く、とりあえず思い浮かべる程度でいいでしょう。

さて、このサブタイトルを付ける事にはもうひとつ目的があって、それは設計者との意思の疎通をスムーズに行うキーワードとすることです。通常、設計者は建て主さんとの打ち合わせの話の中や、打ち合わせで建て主さんの自宅へ訪問した際の住まい方の印象の中から、建て主さんの要望を汲み取って形にしてゆきます。また建て主さんから直接出たキーワードは設計する上でかなり優先度の高い要望として扱います。

設計士さんは「一家だんらんのスペースのある家」というキーワードを元に様々な「だんらん」の仕掛けを家の間取りの中に提案してくれるはずです。その中で、サブタイトルを自分で広げたイメージと違いが有ればそう伝えることが出来ますし、イメージに近ければそのまま進めてもらえば良いでしょう。

しかし、なかには、キーワードを提示しているのに、そのことに関しての提案がなかったり、何度打ち合わせをしてもイメージに合う提案がしてもらえない場合は、その設計士さんを家創りのパートナーに選ばない方が良いでしょう。

そういう設計士さんは上の表のような部屋の面積だけで家の間取りを考えるタイプの人かもしれません。納得の家創りでは、何度も設計士さんとイメージのキャッチボールを行います。幾らボールを投げても返ってこなければどうにもなりません。

では、ココで上の家の間取りに戻ってみましょう。

どうですか、この家の間取りから「一家だんらんのスペースの有る家」がイメージ出来るでしょうか。いまいちイメージが沸きませんね、これをイメージできるものに煮詰めていく作業が納得の家の間取りのスタートになります。


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